尾州の織物産業を盛り上げようと活動している方が居ることを知り、とてもとても興味のある活動でしたので少し遠かったのですが足を運びました(*^^*)
木玉毛織さんの工場見学に参加しました!
そこではガラ紡という紡績機を使ってゆっくりゆっくりと綿から糸を作っていました。
ガラ紡はとっても古い紡績機で均一な太さの糸を作ることはできません。ではなぜそんなガラ紡が今も尚活躍しているのでしょうか。
現在の高速紡績機では繊維の短いものは糸にすることができずに弾かれてしまいます。その弾かれた繊維を落ちわたと呼びます。
この落ちわたをガラ紡で紡ぐのです。ガラ紡のゆっくりな紡績方法は繊維の短い落ちわたでも糸を作ることができます。
ガラ紡と落ちわたの相性が抜群に良いのです🙆♀️
工場見学ではガラ紡で糸を作る作業の体験を行いました。落ちわたの入っている筒がクルクルと回っていてそれを紡ぎかけの糸でちょんっと触れるだけで糸が作られ始めました!
ガラガラと音を立ててゆっくりと動きます。その様子からガラ紡と名ずけられたようです。
このガラ紡で紡がれた糸はやがて布になります。布にするのにもションヘルという織り機でゆっくりと織られます。その出来上がった布はとっても温かみのあるふわふわの布です。
洋服を仕立てる者として今回の工場見学はとても価値のある経験となりました。布になるまでにこんなにも地道な道のりがあることを知り、服作りに対してもっともっと真剣に取り組もうと考えさせられました。
この工場内では製品の販売も行っていて、その製品のタグにはどこで織られた生地を使用しているのかなどの説明が付いていました。川上から川下までのアパレルの流れがそのタグ1つあるだけで繋がった気がしてとても素敵だと感じました。